国府の工房
では、なぜ工房跡だとわかったのでしょうか。発掘調査を行ったところ、掘立柱建物[ほったてばしらたてもの]以外に地面を掘り込んで造った竪穴建物[たてあなたてもの]が見つかりました。この竪穴建物からは炉[ろ]に風を送るためのふいごという道具の先端(羽口[はぐち])が見つかり、炉壁[ろへき]や焼けた土も見つかりました。このことから、この竪穴建物は鋳造を行う工房だったのでしょう。
竪穴建物の周辺にはゴミ捨て穴があり、銅や鉄の精錬かす・製品の鋳型[いがた]・炉壁の破片・ふいごの羽口・と石などが捨てられていました。竪穴建物がこわされた後の時代に掘られたゴミ捨て穴もありますので、別の場所にも工房があったのでしょう。
このほか、すずりや内側に赤い顔料のついた須恵器も見つかっていますので、単純に鋳造だけ行っていたのではなくて、事務施設や細工をする場所もあったのでしょう。
竪穴建物
ふいごの羽口と精錬かす
工房の想像図
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